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by cocogoloso

トラットリーア デル ファジョーリ (フィレンツェ)

Trattoria del Fagioli (Fi)

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以前フィレンツェに住んでいた時のアパートのすぐ近く(サンタクローチェからアルノに向かう途中)、当時ガイドブックには全く出ていなかった無名店(現在ではいくつかの有力ガイドに出ている)。でもなんとなく素朴系な良さを感じる店構え。チェントロ(中心地)なので、どうしても観光客がメインターゲットになってしまうが、それでも“地球の歩き方”に載っているスレたトラットリーアに比べれば、充分に家庭的な部類ではあろう。

連日連チャンの肉食超満腹続きだから、この日はあえて予約はせずに腹具合に任せたフリープラン。でもバールとかカッフェの軽食で無駄なカロリー摂取を遠慮したいのは当然。そんな時デル・ファジョーリの前を通りかかり、懐かししさも手伝って飛び込むと50席ほどの店内は満席。ちょうど入れ違いに数人が出て行ったので着席できた。典型的な庶民派食堂だから、野菜料理もたくさんメニューにあり嬉しい。
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アンティパストは飛ばしてファリナータ(ポレンタを作るとうもろこし粉でとろみを付けた野菜のスープ)から。胃に優しいホッとする味。

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セコンドは甲烏賊のインツィミーノ。インツィミーノとはホウレン草を主体に香味野菜とにんにくで風味付けたソースで魚介類が柔らかくなるまで煮からめた料理。トスカーナでは甲烏賊で作るのが一般的。

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コントルノ(付け合わせ)にズッキーニとファジョリーニ。クタクタ・へなへなになるまで茹でるのがイタリア流。でもそうするとオリオ(エクストラヴァージンオリーヴオイル)のノリが良くなる。

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ズッキーニの詰め物。ポルペッタ(ハンバーグみたいなもの)を詰め込んで、オーブンでじっくり焼いたもの。これでも立派なセコンドピアット(メインディッシュ)なんだよ。日本じゃアンティパストに入れとかないと絶対注文入んない(笑)。肉の塊がヘビーな時は、こういうセコンドを食べたらいい。でも日本人って食べれないのにガッツリしたセコンドを選びたがり、1人では厳しいから皆でシェアして食べたがるのかも。

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茹で上げのアスパラもやっぱりクタクタ・へなへな(笑)。慣れればこれはこれで美味しいんだが、日本で「現地ではこうなんだ!」なんてクソ真面目に柔らかく茹でると、イタリア事情を知らないグルメに「野菜茹で過ぎ!」って書れちゃう(笑)。
お腹いっぱいの時は、例えばこういう野菜料理をセコンドにしたっていいのさ。

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素朴なトルタ

ごらんの通り全部作り置きの料理ではある。だから傑出したものは何もないが、これが本来のトラットリーアの姿なのかもしれない。懐かしい感じの味だね。
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キッチンもサービスも家族で運営してるそうで(野郎ばかり/笑)、アットホームな雰囲気は確かにある。三兄弟がテキパキと働き、特にシルベスタ・スタローン似(そっくり)のロッキー兄貴が中心となってバリバリ働く姿は見ていて気持ちがいい。黙々淡々系だから、かまってほしい淋しがり客には向かないが、少食でも安い客でも1人きりでも、気兼ねなく過ごさせてくれるのはありがたい。
チェントロだけにめちゃくちゃ安いわけではないが、比較的安くて良心的な店。観光客だけでなく地元客も多い。
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今回のフィレンツェ滞在はこの晩でおわり。メシはともかく、街はやっぱり偉大なりフィレンツェ。美味いものは田園にあり。
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by cocogoloso | 2008-03-10 10:58 | イタリア郷土料理探訪記